仮庵祭…酒井執事の説教から
説教の冒頭で酒井執事は「仮庵祭」に触れています。ユダヤの三大祭のひとつであるこの祭は現在の9月から10月に行われていた秋の収穫感謝祭です。
元来は農耕歴の行事でしたが後に先祖たちの出エジプトの荒れ野の旅を記念する信仰的解釈が加えられました。「仮庵」とは天幕、テントのことです。人々はこの祭りの期間中庭や野原に出て行って木の枝などで小屋を作り先祖たちの苦労を偲びました。
やがて会堂で礼拝がささげられるようになっていき祭に律法的解釈も加えられるようになったのです。
イエスさまが光と水をテーマに説教を語られご自身を啓示されたのもこの祭においてでした。光が水しぶきに反射してどんなにか美しく煌めきに満ちた夜であったことでしょう。
「わたしは命の水、わたしは世の光」とご自身を証しされたイエスさまは、秋から冬へ季節の移り変わりに合わせるように十字架に向かって歩み始められるのです。